“フル電動自転車”=“違法な乗り物”ではありません。電動の自転車やバイクの道交法まとめ
先日ネットニュースで、国民生活センターが違法な電動アシスト自転車への注意喚起を促す動画を公開したという記事が出ていました。
某大手ネットサイトでは、そういった違法な電動アシスト自転車を「フル電動自転車」というカテゴリーで販売されていたりもします。
電動自転車と書いてあるから、自転車と思い、購入する人もいるのではないでしょうか?
また、ニュースで取り上げられることにより、自転車タイプのこういった乗り物は全部違法と思われるのでは?と懸念しています。
フル電動自転車やe-Bike、モペッド、原動機付自転車、特定小型原付など、
色々な呼ばれ方や、カテゴリーがありますが、それぞれ似て異なるものです。
それぞれの乗り物を、道路交通法にのっとり、業者は販売しないといけませんし、購入前には、道路交通法の観点から適切な選択をすることが重要です。
そこで、今回のブログでは、これら電動の自転車やバイクを、2023年11月現在の道交法に沿って詳しく解説します。正しい知識を身につけ、安全に楽しく乗るためのポイントをご紹介します。
1,フル電動自転車とは 電動アシスト自転車との違い
フル電動自転車と電動アシスト自転車の違いは、操作方法と法律上の扱いに大きな差があります。
フル電動自転車とは、ペダルを漕がなくても電動のみで走れるアクセル付きの自転車のことです。
モーターの力のみで走行することが可能です。
対して電動アシスト自転車は、ペダルを漕がないとモーターが作動せず、アシストをしてくれない仕組みになっています。
ペダルを漕がなくても動くか、動かないかという点が大きな違いです。
フル電動自転車は、フル電動モードが備わっている時点で"ペダル付原動機付自転車"となり、モーターの出力により、原付一種、原付二種と区分されます。
また、一定の基準を満たすものは特定小型原動機付自転車に該当します。
(特定小型原付に関しては、こちらの記事で詳しく説明しているのでご参照ください。)
電動アシスト自転車は、"駆動補助機付自転車"というのが正式名称です。
警視庁のホームページに以下のような記載があります。
゛一般的に「電動自転車」、「フル電動自転車」等という表現で販売されているものの中には「ペダル付原動機付自転車」(注記1)に該当するものがあり、駆動補助機付自転車(いわゆる電動アシスト自転車)とは別の乗り物となりますので、注意してください。”
警視庁HP
この「駆動補助」については条件があり、
①電動機で、
②速度ごとに補助の力の制限があり、
③時速24キロ以上では補助動力を使わず、
④改造することが容易でないこと
等といった制限がついています(道交法施行規則1条の3)
以上のことから、冒頭の記事にもあった、時速44キロも出るような電動自転車は、道交法上、原動機付自転車となり、公道を走行する際には、
・車道走行
・ナンバーの取得
・自賠責保険の加入
・運転免許の携帯やヘルメットの着用
・ウインカーやヘッドライト等の保安部品の基準を満たしている事
これらが必須となります。
以上の要件を満たさずに自転車として道路を走行することは違法となり、道路運送車両法違反や道路交通法違反となります!
使用される用途によって、その条件を満たしているかどうかよく考えて、購入されて下さい。
2,e-Bikeとは
e-Bike(イーバイク)とは、スポーツタイプの電動アシスト自転車です。
いわゆるママチャリタイプの電動アシスト自転車とは異なり、スポーツサイクル用に開発されたドライブユニットを搭載しているというのが特徴です。
イーバイクというので、バイクかと思いきや、カテゴリー的には、電動アシスト自転車になります。
とはいえ、販売されているものの中には、e-Bikeのカテゴリーだけど、明らかに"時速24キロ以上では補助動力を使わない"という守りを破っている法外な商品もありますので、検討される際にはお気を付けください。
3,モペッドとは
ウィキペディアによると
"モペッド (moped) はペダルが付いたオートバイの日本での総称である。
エンジンや電動機(電気モーター)などの原動機だけで走行することも、ペダルを漕いで人力だけで走行することも可能な車両を指す。Motor(モーター、原動機)と Pedal(ペダル)のかばん語が語源。年配者を中心に「バタバタ」「ペケペケ」と呼ばれる場合もある。商品名としての造語であるモペットという表記もある"
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%89
とあります。
なので、電動の乗り物に限らず、ペダル付きの原動機付自転車のことを、モペッドと称する場合があるよです。
また、日本以外の国ではペダルの有無にかかわらず小排気量のオートバイ全般がモペッドと呼ばれている場合もあるようです。
2012年に開催されたシーテックジャパンに、完成したばかりの弊社のEサイクルを出展した際、Responseの記者の方が記事にして頂き、
「昭和20年代にホンダの創業者、本田宗一郎氏が開発して大ヒットした自転車バイク「バタバタ」が長崎県平戸市で復活した。しかも、電動バイクとしてだ」
と、紹介されました。
https://response.jp/article/2012/10/08/182722.html
当時は自転車をベースにした電動バイクは日本にはほぼなかったので、この記事は反響をよび、Yahooニュースにも掲載され、全国から問い合わせが殺到しました。
あれから11年、今では多数の業者が参入し、様々なモデルが存在するようになりました。
2011年から自転車型の電動バイクを作っているので、もう12年になります。
その間様々な車種を作ったり、演劇の舞台で乗るバイクを作って欲しいなど、コアな依頼も受けました。
これまで培った経験と技術を基に、ユーザーの方の、「こんなバイクに乗りたい!」を形にして喜んで頂けるよう、これからも精進したいなと、久しぶりに11年前の記事を見て改めて思いました。
話は逸れましたが、日本では、
モペッド=ペダル付きの原動機付自転車のことを指してる場合が多いという認識になります。
4,オーダーメイドで、世界で1台の電動バイクを作れる
これまで見てきたように、色んなタイプの電動バイクが販売されていますが、最後に、世界に1台だけの電動バイクをご紹介します!
それは、ISOLAで製作してる、既存の自転車等のフレームを元に、原付(50ccクラス)として乗れるように、1台1台、オーダーメイドで製作した、保安基準に準拠した電動バイクです。
🚲こだわり①
自分の大好きなデザインの自転車を、楽に走れる電動バイクへカスタマイズできる。
🚲こだわり②
大容量のバッテリーで、最大130km走れるから、
長距離移動や坂道も楽々♪
🚲こだわり③
これまでの製作事例多数。
確かな技術で、あなたのこだわりにお応えします!
あなたが好きな
色
形
ライフスタイル
に合わせて、2011年から自転車型の電動バイクを製作しているノウハウで、こんな形や性能にしたい!というご要望に応じます。
今までも、普通にバイクとして走る以外にも、有名演劇の舞台でバイクを走らせたいというご要望や、ソーラーカーで日本一周したいので、そのバイクを作るための備品を供給してほしいなど、様々なご要望にお応えしてきました。
企業さんとのコラボも歓迎です!
お気軽にご相談ください。